とあるプロジェクトの為に椅子のモックアップを製作しました。
『今までもあったし、これからもあり続ける形。』
今回椅子をデザインするにあたって決めたテーマです。
古くからカフェやレストランで使われてきたbistro chairを参考にして
nomade designらしさをいかに表現できるかなどと考えながら
デザイン、設計を行いました。
以前は1:5模型を作ってプロポーションや製作工程を考えていくやり方を
していたのですが、正直1:5 模型に??? 何の為?と思う様になり、
数年前から、ラフでも良いから原寸で模型を作るようにしました。
頑丈ではないですが、実際に座り心地のチェックをしたり、
全体のボリューム感やパーツごとのスケール感のチェック、
実際の製作工程を想像しながら
手持ちの工房の機材で加工ができるか(nomade designで製作が可能か)
などを考えながら進めます。
この1:1模型を元にまた図面修正をして細部の調整に入っていきます。
スケッチ → 1:1図面 → 1:1模型 → 図面修正 → 模型修正 → 図面修正
ここからようやく本試作に入ります。
僕らの強みは何と言っても自分で作れる事。
お客様への最終プレゼンに試作品の実物を持って行きました。
どうしても実現したかったディテール。
あまり見えない場所ですが、この椅子の表情を決める大切な箇所です。
下に少しだけ木を見せて、パイピングでおさめています。
お客様も実物を見られたせいか、大変喜んでくださいました。
この後、さらに図面を修正して、全体的にもう少しシャープにして本製作をいたしました。
最終的に30台製作しましたが、自分で考えた椅子ながら中々大変でした。
少しだけ、椅子作りの過程を垣間見てもらったのですが、
ここに書いたことは実は全体の極一部です。
椅子作りとはこういうものなんです。
というわけで特注の椅子は余程のことがない限りお請けできません!!
世の中には素晴らしい既製品の椅子がたくさんありますよ!
(nomade designでも特注ではない椅子をラインナップしようとは思っているのですが、、、 いつになることやら。)