十数年来の友人のお母様からのご注文で着物収納を製作させて頂きました。
設計はたとう紙につつまれた着物のサイズを測るところから、始めました。
右側の引出し一段に着物が4枚、計16枚収納できます。
下の少し狭い引出しには帯が10枚収納できます。
左側の開き戸には小物やバッグを収納します。
将来的には2人いる娘さん達に1台ずつ、受け渡したいということで全く同じものを2台製作しました。
全く2台同じものと言っても前板の木目などは違うので、僕は作りながら
こっちはおっとりしたお姉ちゃん用、こっちはやんちゃな妹用なんて想いながら作っていました。
(姉妹そろって人生の半分の時間を友達として過ごさせてもらっているので、性格もよく分かっている。)
その時が来たら僕に聞いてください。
現在は畳の上に置くとの事だったので、脚のない台輪で製作しましたが、
台輪をはずして脚をつけれるようなデザインにしています。
きっと雰囲気もがらりとかわるんじゃないかな。
燕貼りにした面材。前から見ても面材が貼っているようには
見えません。
・開き戸→引出し前板の木目をつなげたかった
・だけど開き戸に無垢の集成は反りを考えたら、なしでしょ。
裏に反り止めを入れればいいだろうけど、あまりにブサイクだし
すっきりさせたかった。
などの理由で引出しの前板木取り後、切り落として単板を製作
して張合わせています。見た目は揃えたかったので、面材は手間がかかる、燕貼りに。
ずっと前、建具の本読んでからずっとやってみたかったというのが、一番の理由ですが。。
引出しは、全部ひきだして使えるようにスライドレールを使用していますが、外からは見えないものを使っています。
時と場合で金物も使い分けるようにしています。
N様、ありがとうございました。